書肆珂夫賀
生存や実存を問われつづけ、説きつづけねばならない存在のそばに「ある」物語をつくります
お知らせ
2026.06.20
孤伏澤つたゐ『靭性×人生 滞仙日記』の予約注文を開始いたしました。
2025.06.24
『透明な濁流』刊行前企画でご応募いただきました女性表象ジェンダー短歌のまとめを公開しました!
日々詩編集室閉業にともない、日々詩編集室で刊行されていた孤伏澤つたゐ『ゆけ、この広い広い大通りを』『翼ある日々へ』の出版権は書肆珂不賀が管理いたします。
またすでに『ゆけ、この広い広い大通りを』『翼ある日々へ』をご購入の読者さま、お取引いただきました書店様で、書籍に落丁・乱丁等がございましたら、交換の対応をいたしますので、[email protected]までご連絡ください。
靭性×人生 滞仙日記 2025.03-2026.03
¥2,200
予約商品
始まりは、東北に引っ越した友達からの一通のメール。 「和紙」「材料工学」。倫理・哲学を研究する友達からはおおよそ似つかわしくないキーワードの結びは、「小説を書きませんか?」 そうして飛び込んだ世界では、山に登り、波に乗り、仙台を拠点に、東北地方を歩き回る旅が待っていた。 (本文より) 砂浜を歩いてはナミノコ貝を今年は食べたいなと思い、松林を振りかえれば松茸が食べたいなと思う。オオハクチョウが去年も、そして今年もいるのだから、きっと去年の五月にここで見たチュウシャクシギやキョウジョシギはこの春にも来るだろう。三度しか来たことのない場所なのに、季節の生き物の様子に思いをはせるなんて、なんだか地元みたいだ。 ―――――――――― 鹿の頭骨を撮った写真があり、「イルカとかウミガメは海に落ちてるものだからなんとも思わないけど、森の中で鹿の骨を見たらぎょっとすると思う」と話すと、「えっ、イルカとかウミガメもじゅうぶんびっくりするよ!」と言われる。わたしは海が身近なので、海で大型の生き物が生き、死ぬその結果が浜に漂着するのは当たり前だと思っている。死骸が通着の命に食われ、分解されていくのも見慣れた現象だ。 だけど、森や山にはほとんど立ち入ることがない。その場所で見る生き物の姿はいつも生きている。その「生きている姿」しかしらない存在の骨や腐乱した姿はやはり衝撃を受ける。森や山は私には縁遠い場所。 ―――――――――― ――いつかくるという災害の「その日」は必ず果たされる約束のようなもので、わたしたちはその約束のときのことを、考えようとしたり、考えないようにしたりしながら日々生きている。住めなくても住むひと、住めなくて去らなければならないひと、そんなことは想像できない。ただ、約束が果たされることだけを考えて、「その瞬間」にそなえて暮らしている。 174ページ(カラーページ20ページ程度)・B6判
女性表象ジェンダー短歌アンソロジー『透明な濁流』
¥1,760
執筆者:朝凪空也・かおり・孤伏澤つたゐ 女性表象として日々を過ごす痛みや憤怒についてのジェンダー短歌や解凍小説を収録. こんなにもロールを押し付けられるのにリセットできないゲームは続く 存在を透明にされ目の前の店員は決して私を見ない 「旧姓を証明できる書類をお持ちください」嫌いな言葉 「ガチャガチャカプセル」朝凪空也 我が祖母は書かれてをらぬ海女はみな健常者だと聞き書きの言ふ スパイクも買えず裸足で走ってくなのに追い風参考記録 やさしさはおまえに都合よく毛並み整えられて自由を名乗る 「フィクション(ノンフィクション)」孤伏澤つたゐ この国を滅ぼしたいと思いつつまだ両膝を揃えて座る 私にも特権があり想像のノーマンズランドの砂漠の熱さ 好きなのはビー玉 性別も性愛もないものとして生まれたかった 「世界の再生または滅びを願う」かおり 目次 ガチャガチャカプセル 朝凪空也 解凍小説 鰹節とローズクォーツ 孤伏澤つたゐ フィクション(ノンフィクション) 孤伏澤つたゐ 世界の再生または滅びを願う かおり 解凍小説 不滅の少女のゆくところ 孤伏澤つたゐ 文庫サイズ 120ページ カバー付き
【日々詩編集室】ゆけ、この広い広い大通りを
¥1,000
※日々詩編集室閉鎖にともない、書肆珂夫賀で引き取た在庫のため、カバーのバーコード部・奥付のISBNにシールの貼付があります 定価1800円+税 著者:孤伏澤つたゐ イラスト:岩崎美空 出版社:日々詩編集室 ふたりの子を育てながら生まれ育った町で暮らすまりは、困ったことがあるといつも、友人の夢留を頼る。--父の介護をしながら地元で暮らしている夢留とまりは、かつて中学の同級生だった。ふたりは大人になってから出会いなおし、いまでは子どもやパートナーをふくめた付き合いをしている。 そんなある日、都会で生活していたもうひとりの同級生、清香が急に帰省することになって……。 わたしたちの困難はわたしたちにしかわからず、わたしたちが、いまここで花見をすることに、どれだけの勇気を必要としたかも、だれもわかってはもらえない。 二児の子持ちの専業主婦、バイクと音楽がすきなトランスの女性、都市で働くことができなくなったフェミニスト。 三人の地元で生きる同級生たちの、静かな交流と試みについて。
【日々詩編集室】翼ある日々へ
¥2,200
※日々詩編集室閉鎖にともない、書肆珂夫賀で引き取た在庫です。 著者:孤伏澤つたゐ 装丁:岩崎美空 出版社:日々詩編集室 ミソサザイ、ハシブトガラ、ナベヅル、……冬になれば飛来するカモたち。旅をして/あるいは旅をせずに鳥を探した日々について。 祝福、言祝ぐ――「人間に見つめられること」は、鳥たちにとって本来有益に働くことのない出来事だ。 鳥たちと生息地を同じくする人間として「見ること」の功罪を問うネイチャーフォトライティングエッセイ集。 ミソサザイのクソデカボイス メスのいない世界 あるいはバードウォッチングにおける存在の消去 鳥たちのおくりもの 翼ある日々へ リソグラフ印刷による写真を収録。 A5版/リソグラフ印刷/104ページ